Facebookがベンチャーキャピタルへの投資を加速しているそうです。
記事によればLibraの仮想通貨プロジェクトを率いたSunita Parasuraman氏が任命されて、このプロジェクトを実施しており、シリコンバレーの大手VCのKleiner PerkinsにいたEric Feng氏が、VCとのパイプ役になっている、とのことです。
当然、Facebookと言えども、大きな会社になっており、社内から次々と新しいビジネスアイディアがタケノコのように生えてくるわけではなく、VCを通じてもしくは、自らスタートアップに投資することで、新しい技術のトレンドを理解したり、場合によっては買収して自らの中に取り込んでいくということでしょう。
グーグルも自分で、GV(かつてのGoogle Ventures)やAIスタートアップへの投資にフォーカスしたGradient Fundも運営しており、積極的にスタートアップへ投資をしていますが、Facebookは、これまで自前のCVC(コーポレートベンチャーキャピタル)を少なくとも公式には立ち上げておらず、InstagramやWhatsapp、最近ではインドのJioへの投資などベンチャー投資というよりは、比較大型のM&Aを直接投資で実施していました。
どうしても、自らCVCという形でスタートアップに直接出資する場合と違って、ベンチャーキャピタル(のLPになること)を通じて出資をする場合は、どうしても間にVCが入るので、入ってくる情報も間接的になりがちです。
更に、2020年6月にFacebookはCVCを運営していることを認めています。
では、なぜ、それに加えてVCへのLP投資をしていく必要があるのでしょうか?
記事によれば、独占禁止法の可能性や、TikTokなどの競合もできている中で、新しいプロダクトを打ち出していく必要に迫られていることが背景にあるとされ、これまで大きく打ち出してこなかった、CVCファンドの組成や、VCへのLP出資も活用することで、スタートアップエコシステムへはいりこみ、多角的に新規プロダクトを開発していくことを狙っていくとのことです。
お金もあるし、社内での開発に加えて、スタートアップとの連携でも、できることは全部やる、ということなのかもしれませんね。
ちなみに、この新規プロダクトの開発を、担当しているFacebookの重役は、Ime Archibong氏という人なんですが、これは実はGlobal Tech Partners代表の島のスタンフォードMBAの同級生です。
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